陝北高原地方の伝統で母から娘へと伝わる芸術の一つ、新年や冠婚葬祭に用いられてきた剪紙(切り絵)を特集したもの。本書では19人の作家(母親)が作り上げた切り絵を台湾製のハンドメイドの紙にそれぞれ色を変えて印刷されている。資料としても、またデザインとしても面白い。出版は奇抜なデザインで知られている台湾を代表する出版社漢聲雑誌。
<漢聲雑誌とは>
漢聲雑誌は「中華の」「伝統の」「生きた」「民間の」文化を、調査し整理して、1冊あるいは1セットの本にすることをテーマに文化大革命が進行中の1970年代にスタートした出版社です。主宰者のひとり黄永松が「いま自分たちがやらなかったら、間に合わない」という緊迫した気持ち、今この瞬間にも中国・漢人の伝統文化が消失していっている、という危機感が設立のきっかけとなっています。非常に凝ったつくりのデザインには、明確な原則があります。
1.必ず内容から出発すること。
2.図と文は同じくらい美しくあること。
3.古いものであっても新しさを持たせるということ。
これら妥協のない精神のもとに生まれた秀逸な本の数々は、読者を魅了せずにはいられません。
One of the traditional arts of the Shaanbei Highlands region that has been handed down from mother to daughter is the paper-cutting that has been used for New Years and ceremonial occasions. In this book, cutouts created by 19 artists (mothers) are printed in different colors on handmade paper made in Taiwan. It is interesting both as a reference material and as a design. Published by Han Shen Magazine, one of Taiwan's leading publishers known for its eccentric designs.
出版社 publisher:漢聲巷股份有限公司
刊行年 year:1995
ページ数 pages:719
サイズ size:H190×W190mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:中文(繁体字)/Chinese
付属品 attachment:函/slip case
状態 condition:表紙少傷み。 /good.