EYE ON INFINITY Timescape 817 Michael Ruetz マイケル・リュッツ 写真集 署名本 signed

マイケル・リュッツは1940年ベルリン生まれ。彼の祖先はラトビア共和国のリガでプリンター、ジャーナリスト、出版社をしていたという。彼はフライブルク、ミュンヘン、ベルリンで中国文化、日本文化の勉強していた。1969年から73年までリュッツはStern誌のエディトリアルのメンバーとして働いた後、フリーランスの写真家、作家として活動を開始する。1981年からはアメリカのLittle, Brown & Company、New York Graphic Societyの契約作家であった。翌年にはドイツのBraunschweig University of Artでコミュニケーションデザインの教授になり、2005年まで写真を教える。2002年にはドイツの有名な実験的写真家、ハインツ・ハイエク=ハルケ(Heinz Hajek-Halke 1898-1983)のポンピドゥーセンター(パリ)での回顧展を企画するなどドイツ写真への貢献度は計り知れない。リュッツは現在Deutsche Gesellschaft für Photographie(DGPh)、Gesellschaft Deutscher Lichtbildner(GDL)、Deutsche Foto Akademieの会員である。
リュッツの写真が初めて世に知られるようになったきっかけは、西ドイツでの学生による抵抗運動の写真である。彼が撮影した議会外野党(APO)のポートレイトは、現在ではドイツ写真史の一部を成しており、ドイツ国内だけではなく海外の新聞や雑誌(TIME、LIFEなど)に取りあげられたほどである。1968年以降彼は、プラハの春、ギリシャの軍事政権、東ベルリンでの世界青年学生祭典(1973)、メーデー(1974)などをレポートし、世界的なイベントに向き合った時代だった。
本書はそんなリュッツが方向転換を示すかのように取り組んでいる千里眼的な新しいプロジェクト。時間の視覚化と無常を扱った作品で、時間の中で変化していく世界の表層をドキュメントすることがコンセプトになっている。収録されている写真はある地点から同じ角度で撮影されたパノラマ写真をひたすら定点観測で撮り続けたシリーズ。10年以上を費やした力作で、雨の日や晴の日、落雷の瞬間や濃霧に覆われた日など季節の移り変わりや風土の変化といった時間の経過が写真を通して伝わってくる。写真も素晴らしいが、印刷の具合もしっとりとしていて心地良い。

出版社 publisher:Steidl
刊行年 year:2008
ページ数 pages:111 plates
サイズ size:H300×W301mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:独文/英文-German/English
付属品 attachment:
状態 condition:サインあり。特に問題なく良好です/very good, signed
JPY 16,500
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