民族藝術 ETHNO-ARTS VOL.24 2008 特集:民族藝術と巡礼
『民族藝術』は、民族芸術学の諸分野に関する論文、資料、書評(レコード等を含む)、芸術批評によって構成された機関誌です。
目次
特集 民族藝術と巡礼
井上隆雄 カラーグラヴィア:西国三十三所
肥塚隆 ボロブドゥールの善財童子歴参図浮彫について
小山清男 仏跡パガン巡礼ー広野に林立する寺塔のかたち
杉村棟 イスラームの美術工芸にみるメッカ巡礼
野町和嘉 メッカ大巡礼
鐸木道剛 ハンガリーのグレコ・カトリックの巡礼地マーリアポーチ
浅野ひとみ 刑罰としての巡礼 中世ヨーロッパのペニテンシア
黒田悦子 宗教的シンボルと複製品および巡礼者の祈願媒体に見る民族芸術ー
スペイン、メキシコ、メキシコ系アメリカ人の巡礼センターの例から
池田宗弘 サンティアゴ巡礼路の彫刻
吉田富子 四少年のローマ詣で(1585年)とヨーロッパ最初のジャポニズム
福原敏男 参詣記の挿絵ー架蔵『伊勢大和名所』より
橋本眞次 御室仁和寺(成就山)八十八カ所霊場
伊從勉研究室 市街化と氏子組織および神輿巡幸経路の変容:京都盆地の村落祭祀の近代
民族藝術学の諸相
柳沢史明 「アール・ネーグル」の受容におけるG.アポリネールとポール・ギヨームー
「新たな美学」をめぐる諸情況とその言説構造の分析
緒方しらべ 人々をめぐる肖像ー現代ナイジェリア、イレ・イフェの肖像写真
亀井哲也 博物館の住まい展示と民族藝術ー南アフリカンデベレの事例から
伊藤敦規 模倣される民族芸術ーアメリカ先住民族ホピのジュエリーを事例として
尾鼻崇 『キングコング』の映画音楽にみられる「異国」表現
滝口幸子 ロマ民族集団の形成における「ロマ音楽」のイメージ化ー
オーストリアの事例から
福内千絵 近代インド絵画、ラヴィ・ヴァルマー作品の展開
井上登喜子 洋楽レパートリーの形成要因の実証分析ー1900年代前半の日本について
大貫菜穂 ほりもの図像と江戸文化ー
歌川国芳<通俗水滸伝豪傑百八人之一個>を通して
朱家駿 天籟の音ー日本伝統音感「管」見
弓削田綾乃 仏舞の時空間ー松尾寺の演出構造にみる表象
兒玉絵里子 女流紅型師の誕生と系譜 渡嘉敷貞子[1911-1969]の紅型
福本繁樹 試論:ろう染にさぐる日本美術の特色ー<琳派>をキーワードに
小野山和代 CONSTRUCTED TEXTILESの体系的分類の試み
木村重信民族藝術学会賞
藤井龍彦 上羽陽子著『インド・ラバーリー社会の染織と儀礼ー
ラクダとともに生きる人びと』
書評
下休場千秋 阿久津昌三著『アフリカの王権と祭祀ー統治と権力の民族学』
井関和代 金谷美和著『布がつくる社会関係ーインド絞り染め布とムスリム職人の民族誌』
大会報告
秋山光文 第23回大会報告
彙報
出版社 publisher:民族藝術学会/Minzoku Geijutsu Gakkai
刊行年 year:2008
ページ数 pages:233 pages
サイズ size:H300×W226mm
フォーマット format:softcover
言語 language:和文-Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket
状態 condition:特に問題なく良好です/ very good