詩人・俳人の加藤郁乎(1929-2012)の評論集です。表紙に自身のデスマスクを配したデザイン。装幀は現代美術家の中西夏之。
目次より
1:句的瞬間/然り而して否/遊戯の断面/廃墟の目玉/他郷に散ったノスタルジー/一瞥の彼方/荒廃郷にて/メタモルフォーシス/
2:美神と失神/タルホの方へ/余白頌/ブルトン忌/近所のボードレール/迷路の満月/さまよえる消化器/ピカレスクの通夜/ある日のキリスト氏/視線のピラミッド/燐寸譚/見出された演歌空間/二つの舞踏体験/ゴダール氏への手紙/デヴィッド・リーンの昭和三十八年/アメリカの青春映画/
3:
鉄火の妖術師=若林奮
地獄をひらくホモ・モーベンス=黒川紀章
地下をゆく遊牧思想=金坂健二
メシアの自画像=松沢宥
この人間化を見よ=山口勝弘
視線こそわがイヴ=吉岡康弘
天使を犯すオベリスク=笠井叡
吟遊する子宮論語=池田満寿夫
喰われゆくマニフェスト料理=久里洋二
平面境に彳む陰陽師=加納光於
4:楽園のスポンサー/エッケホモ/さくらの園/モリヤーノ・白髪の春/花火の重心/プラスとマイナス/
5:日々のパスポート/二次元の永劫回帰/裸体の短歌/逆文明のユートピア思考/胎内化する自画像/外出する後遺症/復活と復興/球体のメタボリズム/宿場的成熟について/奇想体験のアンソロジー/白鳥扼殺者の歌/アポコペの諧謔と哀愁/詩人の沈黙の部分/獏談/吉田一穂ノート/
2011年の山本健吉文学賞受賞の言葉は
こちら
出版社:三一書房
刊行年:1970年
ページ数:383ページ
サイズ:H200×W136mm
フォーマット:ハードカバー
言語:和文
付属品:函
状態:函傷み。本文は経年並みです。