1960年、オランダ人写真家・エド・ヴァン・デル・エルスケン(1925-1990)は妻とともにアムステルダムを離れ、14ヶ月の放浪の旅に出た。写真を撮り、文章を書き、そして人間性との出会いを彼等にもたらした。その間に訪れた国はアフリカ大陸、マレー半島、香港、日本、そしてアメリカ、メキシコと広範囲にわたる。アムステルダムに戻り、撮り貯めた写真を現像し、プリントしたもので制作されたのが本書。まさしく彼が体験したスイートライフが凝縮されている。モノクロームの強烈なコントラストが効いた画面は迫力がある。同タイトルの書籍は当時世界中で発行されたが、こちらは日本の写真学校が版元となって出版した日本語版。グラビア印刷と活版印刷の贅沢な紙面は日本で行われている。なぜなら写真家自身が細江英公の『
薔薇刑』のような黒々としたマットのグラビア印刷でやりたいと所望したためである。
訳者:吉本晋一郎
編集:細江英公、渡辺敦子
レイアウト:エド・ヴァン・デル・エルスケン(Ed van der Elsken)
発行人:安達建之助
グラビヤ印刷:東京グラビア印刷
活版印刷製本:凸版印刷
出版社 publisher:学校法人・東京写真専門学院出版局/TOKYO PHOTOGRAPHIC SCHOOL
刊行年 year:1968
ページ数 pages:179
サイズ size:H303×W310mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:函/slip case.
状態 condition:函傷み。/slightly damaged on the slip case.