海よ、黙っているな 1969年-1976年・東京湾からの報告 北原龍三 写真集 The Sea, Don't Be Silent RYUZO KITAHARA
1960年代の高度経済成長の輝かしい発展の陰で、水俣病や四日市喘息といった公害問題も同時に顕在化していた日本。その頃、京浜の海も例外ではなく、自浄作用を失うほど汚れきっていた。工場排水と、急激な都市化に伴う都市下水の流入が主な原因とされている。フリーランスのカメラマンだった北原龍三氏は、7年間にわたって、東京湾に足を運び、公害に侵される海、生活を奪われる漁民、そして海を取り戻そうと立ち上がる漁民を撮り続けた。写真によって社会が抱える問題点を訴え、提示するフォト・ジャーナリズム的性質を持った一冊。
目次
漁民
埋め立て
漁村風景
闘い
東京内湾漁協ー漁業権放棄の記録
ひびきわたれ、海の声 大浜清
鉄やプラスチックは食べられない 一漁民
沿岸漁業をとりまく一つの状況について 石田浩
やさしい心が押したシャッター 丹野章
真実を写す仕事 芹沢清人
未来を願う芽が、大河となるとき 田尻宗昭
薄明の清冽な印象 大村新一郎
日やけした頬の涙ーあとがきにかえて 北原龍三
装幀・レイアウト:石垣栄蔵
出版社 publisher:現代史出版会/Gendaishi Shuppankai
刊行年 year:1976
ページ数 pages:95
サイズ size:H257×W183mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket.
状態 condition:経年並みです。/good.