都市住宅 1973年10月号 再開発 TOSHI-JUTAKU October 1973 No.70
目次
再開発 固有の論理を求めて 責任編集=藤田邦昭/都市問題経営研究所+渡辺豊和
再開発都市論への覚書 藤田邦昭
再開発都市法批判 吉田和正
再開発地価構成論 中元三郎
再開発風景考 渡辺豊和
事例
1 大阪-循環再開発論の構図
2 柏-古典的地価の論理
3 江戸川橋-再開発の純粋培養
4 岡崎-再開発に見る地方政治のパロディ
5 三ノ宮-模範的再開発とコミュニティ
6 江東-非日常の論理 村上處直・大熊喜昌・伊丹勝
編集後記:再開発固有の論理は可能か
藤田邦昭・渡辺豊和・吉田和正・岸本幸臣・田中水四門
都市住宅セミナー
共同研究:まちや25(最終回)/総括
論文:町家1-職住結合の生活空間 土屋敦夫
討論:町家2-その誕生から死まで 上田篤・橋本帰一・守屋毅・土屋敦夫・池村光敬
『都市住宅』は1968年創刊の建築雑誌。元は『SD(スペースデザイン)』の別冊からスピンオフしたもので、住宅をテーマにした専門誌。『SD』編集長だった平良敬一の誘いを受けて、当時他誌を編集していた植田実が編集長となって発行された(植田は100号まで編集長)。住宅のあり方や質を規定する諸問題をさまざまな文脈からとりあげ、同時代の建築家にも多大なる影響を与えた。その後古書店にバックナンバーを求めるほどの熱狂的なファンを生んだ。『都市住宅』はグラフィックデザインの観点からも考察すべきこだわりが随所に見られる。例えば表紙を独立した領域とすることを構想した植田は、建築家・磯崎新と杉浦康平の共同制作を依頼。創刊初期の頃は、磯崎の企画・構想・文章と杉浦のデザインが高度に結合した表紙シリーズが年度ごとに展開された。タイトルロゴは明朝の「都市」とゴシックの「住宅」を組み合わせひとつの漢字として構成している。植田はこのロゴを杉浦の最高傑作と賞賛したそうである。1986年廃刊。
編集者:植田実
編集スタッフ:津端宏/古川茂充/吉田昌弘
題字・表紙基本デザイン:杉浦康平
印刷:凸版印刷
出版社 publisher:鹿島研究所出版会/Kajima Institute Publishing Co., Ltd.
刊行年 year:1973
ページ数 pages:105
サイズ size:H294×W221mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:表紙背少ヤケ。/slightly sunburned on the spine of the cover.