都市住宅 1973年02月号 木賃アパート TOSHI-JUTAKU February 1973 No.61
目次
集住体14 木賃アパート 様式としての都市居住 責任編集=重村力
1 都市棲息批判 木賃アパートのかなたに
2 数量的指標
3 ある館<日之出荘>
4 物的位相
5 館の出現と消滅 木賃アパートの形成史的考察
編集後記
都市住宅セミナー
文化人類学の眼46/オーストリアの農家の変遷 E・バウァー
共同研究:まちや20/甲浦 みせ造りの町家 大石義一
材料設計法入門11/材料情報シートその5 天井材 石村勇二
海外の留学と旅1/アメリカ初見聞とイェール大学 石井和紘
特別記事/カバビッシュ族のテント P. ヴェリティ
『都市住宅』は1968年創刊の建築雑誌。元は『SD(スペースデザイン)』の別冊からスピンオフしたもので、住宅をテーマにした専門誌。『SD』編集長だった平良敬一の誘いを受けて、当時他誌を編集していた植田実が編集長となって発行された(植田は100号まで編集長)。住宅のあり方や質を規定する諸問題をさまざまな文脈からとりあげ、同時代の建築家にも多大なる影響を与えた。その後古書店にバックナンバーを求めるほどの熱狂的なファンを生んだ。『都市住宅』はグラフィックデザインの観点からも考察すべきこだわりが随所に見られる。例えば表紙を独立した領域とすることを構想した植田は、建築家・磯崎新と杉浦康平の共同制作を依頼。創刊初期の頃は、磯崎の企画・構想・文章と杉浦のデザインが高度に結合した表紙シリーズが年度ごとに展開された。タイトルロゴは明朝の「都市」とゴシックの「住宅」を組み合わせひとつの漢字として構成している。植田はこのロゴを杉浦の最高傑作と賞賛したそうである。1986年廃刊。
編集者:植田実
編集スタッフ:津端宏/古川茂充/吉田昌弘
題字・表紙基本デザイン:杉浦康平
印刷:凸版印刷
出版社 publisher:鹿島研究所出版会/Kajima Institute Publishing Co., Ltd.
刊行年 year:1973
ページ数 pages:96
サイズ size:H294×W221mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:表紙背少ヤケ。/slightly sunburned on the spine of the cover.