都市住宅 1972年12月号 個即全 TOSHI-JUTAKU December 1972 No.58

目次
集住体12 大谷幸夫
1 部分と総体の設計理論の展開
はじめに 大谷幸夫
 部分は全体を孕む
 個から全体へ
 中庭
 社会的なものが私的形式に閉じこめられるひずみ
 インフォーマルな空間
 都市モーメントの内部への沈潜
 空間の所有
結び 大谷幸夫
2 河原町高層住宅団地 設計/大谷研究室
住棟
ディテール
 玄関前のスペース
 日照と通風
 ごみ収集方式
 設備・配管等
 外構について
 災害に対する配慮
川崎市立河原町保育園
後記
3 都市のとらえ方 大谷幸夫
セルフエイド・ジャーナル第19号
かたちの生態学/J.M. リチャーズ氏の場合とぼくらの立場 益子義弘
イルティション/零度の手法へ 遺留品研究所
環境系としての水/高山の水環境 水環境研究会
都市住宅セミナー
文化人類学の眼45/ラップ人の住まいと生活 鄭仁和
共同研究:まちや19/佐渡 造り酒屋の町家 池村光敬
過疎と過密の間9/帯広 未来の住人たち 村瀬章
材料設計法入門10/材料情報シートその4 内壁材 石村勇二

『都市住宅』は1968年創刊の建築雑誌。元は『SD(スペースデザイン)』の別冊からスピンオフしたもので、住宅をテーマにした専門誌。『SD』編集長だった平良敬一の誘いを受けて、当時他誌を編集していた植田実が編集長となって発行された(植田は100号まで編集長)。住宅のあり方や質を規定する諸問題をさまざまな文脈からとりあげ、同時代の建築家にも多大なる影響を与えた。その後古書店にバックナンバーを求めるほどの熱狂的なファンを生んだ。『都市住宅』はグラフィックデザインの観点からも考察すべきこだわりが随所に見られる。例えば表紙を独立した領域とすることを構想した植田は、建築家・磯崎新と杉浦康平の共同制作を依頼。創刊初期の頃は、磯崎の企画・構想・文章と杉浦のデザインが高度に結合した表紙シリーズが年度ごとに展開された。タイトルロゴは明朝の「都市」とゴシックの「住宅」を組み合わせひとつの漢字として構成している。植田はこのロゴを杉浦の最高傑作と賞賛したそうである。1986年廃刊。

編集者:植田実
編集スタッフ:津端宏/古川茂充/吉田昌弘
題字デザイン:杉浦康平
印刷:凸版印刷

出版社 publisher:鹿島研究所出版会/Kajima Institute Publishing Co., Ltd.
刊行年 year:1972
ページ数 pages:104
サイズ size:H294×W221mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:表紙背少ヤケ。/slightly sunburned on the spine of the cover.
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