都市住宅 1972年10月号 義理の共同体 TOSHI-JUTAKU October 1972 No.56
目次
集住体10 責任編集=上田篤
義理の共同体 京町家におけるつきあいとつきあいのための空間
生活と空間 西山夗三
義理の共同体 管理あって交際なし 上田篤
ケース・スタディ1-4
西陣のつきあいと空間 お町内の人びとと生活 奥村達夫
室町のつきあいと空間 擬制としての部落 池村光敬
祇園のつきあいと空間 近隣集団の生態 丹田悦雄
中京のつきあいと空間 ウラの生活 島村昇
編集後記 上田篤
セルフエイド・ジャーナル第17号
環境系としての水/前橋広瀬川流域の水環境 水環境研究会
アーバン・ファサード/団地3-管理と表示板 元倉真琴
かたちの生態学/青い塔 益子義弘
都市住宅セミナー
文化人類学の眼43/済州島の家と家族 佐藤信行
共同研究:まちや17/祇園 2階の客間と大屋根の物干し 田端修
材料設計法入門8/材料情報シートその2 外装材 石村勇二
コミュナルポリス/英国のニュー・タウンとハウジング 久野秀晴
『都市住宅』は1968年創刊の建築雑誌。元は『SD(スペースデザイン)』の別冊からスピンオフしたもので、住宅をテーマにした専門誌。『SD』編集長だった平良敬一の誘いを受けて、当時他誌を編集していた植田実が編集長となって発行された(植田は100号まで編集長)。住宅のあり方や質を規定する諸問題をさまざまな文脈からとりあげ、同時代の建築家にも多大なる影響を与えた。その後古書店にバックナンバーを求めるほどの熱狂的なファンを生んだ。『都市住宅』はグラフィックデザインの観点からも考察すべきこだわりが随所に見られる。例えば表紙を独立した領域とすることを構想した植田は、建築家・磯崎新と杉浦康平の共同制作を依頼。創刊初期の頃は、磯崎の企画・構想・文章と杉浦のデザインが高度に結合した表紙シリーズが年度ごとに展開された。タイトルロゴは明朝の「都市」とゴシックの「住宅」を組み合わせひとつの漢字として構成している。植田はこのロゴを杉浦の最高傑作と賞賛したそうである。1986年廃刊。
編集者:植田実
編集スタッフ:津端宏/古川茂充/吉田昌弘
題字デザイン:杉浦康平
印刷:凸版印刷
出版社 publisher:鹿島研究所出版会/Kajima Institute Publishing Co., Ltd.
刊行年 year:1972
ページ数 pages:104
サイズ size:H294×W221mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:表紙背少ヤケ。/slightly sunburned on the spine of the cover.