都市住宅 1972年1月号 集合住宅における個と全体 TOSHI-JUTAKU January 1972 No.46
目次
集住体1
責任編集=内井昭蔵 集合住宅における個と全体
論
概念の拡張から
個化と特化
個化システム
周辺の問題 セルフエイド ファッション デザイン・サーヴェイ
特化システム
装置論を越えて
<繰り返し>の技法 ピーター・スミッソン
都市住宅におけるグロスフォルム O.M. ウンゲルス
作品
東急ドエル・宮崎台ビレジ/内井昭蔵建築設計事務所
海外作品にみられる個化・特化の例
編集後記
セルフエイド・ジャーナル第8号
アメニティ報告/桜台コート・ビレジより8 田島学
アーバン・ファサード/浅草その1 ことばづくし 元倉真琴
アーバン・ファサード/千住柳町のアパート街 五十嵐典彦
アーバン・イコノロジー/国道疾走九州篇2 遺留品研究所
ファンクショナル・トラディション
/現代建築におけるファンクショナル・トラディション ピータ・クック
do-it-yourself/ゴミ処理の工夫
コンサヴェーション/旧山邑邸の保存を! 谷川正己
環境系としての水/萩の水環境 渡部一二
千里ニュータウン・リポート8 徂徠紀雄・広原盛明
都市住宅セミナー
近代建築入門6/ル・コルビュジエ 磯崎新・原広司
文化人類学の眼37/ソロモンの集落と家屋 伊藤清司
共同研究:まちや8/須坂 個孤群棲する土蔵造り 佐藤克人
住宅設備の設計と実務13/住宅設備の維持・管理 斎藤平蔵
『都市住宅』は1968年創刊の建築雑誌。元は『SD(スペースデザイン)』の別冊からスピンオフしたもので、住宅をテーマにした専門誌。『SD』編集長だった平良敬一の誘いを受けて、当時他誌を編集していた植田実が編集長となって発行された(植田は100号まで編集長)。住宅のあり方や質を規定する諸問題をさまざまな文脈からとりあげ、同時代の建築家にも多大なる影響を与えた。その後古書店にバックナンバーを求めるほどの熱狂的なファンを生んだ。『都市住宅』はグラフィックデザインの観点からも考察すべきこだわりが随所に見られる。例えば表紙を独立した領域とすることを構想した植田は、建築家・磯崎新と杉浦康平の共同制作を依頼。創刊初期の頃は、磯崎の企画・構想・文章と杉浦のデザインが高度に結合した表紙シリーズが年度ごとに展開された。タイトルロゴは明朝の「都市」とゴシックの「住宅」を組み合わせひとつの漢字として構成している。植田はこのロゴを杉浦の最高傑作と賞賛したそうである。1986年廃刊。
編集者:植田実
編集スタッフ:津端宏/古川茂充/吉田昌弘
印刷:凸版印刷
出版社 publisher:鹿島研究所出版会/Kajima Institute Publishing Co., Ltd.
刊行年 year:1971
ページ数 pages:91
サイズ size:H294×W221mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:表紙背少ヤケ。/good.