HENRI CARTIER-BRESSON: SCRAPBOOK Photographs 1932-1946 アンリ・カルティエ=ブレッソン スクラップック
アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908-2004)は1940年の第二次世界大戦中にドイツ軍に捉えられ囚人となった。二度の脱出を試み失敗に終ったが、1943年にようやく逃亡に成功する。その頃ニューヨーク近代美術館(MoMA)ではブレッソンは戦争ですでに死んだと思われていた。スタッフたちは彼の死後の展覧会をどのようにするか考えながら展示の準備を進めていたという。ところが彼は生きていて再び現れたというのだから当時の関係者らの驚きは相当だったのではないかと想像する。ブレッソンはその展覧会のことを知り大いに喜び、自身のキュレイションによって全ての作品を見せることを決めた。
1946年、ブレッソンは300枚のプリントをスーツケースに入れてニューヨークを訪れた。スクラップブックを買い、プリントを糊で貼り、そのスクラップブックをMoMAのキュレーターに渡した。こうして1947年2月4日、彼の戦場からの生存を讃え、展覧会が開催された。本書はこの時のスクラップブックを元に再現したリプリント版で、2006年と2007年にかけてパリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団とニューヨークのICP(International Center of Photography)で開催された展覧会に合わせて制作された記念すべき書籍でもある。
出版社 publisher:Thames & Hudson
刊行年 year:2007
ページ数 pages:262
サイズ size:H325×W275mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:英文/English
付属品 attachment:
状態 condition:経年並みです。/good.