天竺 渡辺眸 写真集 TENJIKU (An Invisible Landscape) Hitomi Watanabe
1969年、唯一東大安田講堂の占拠を内側から撮影することを許可された写真家として一躍脚光を浴びた渡辺眸。その後導かれるように足を踏み入れたのがインドだった。はじめてのインドは1972年秋。カレーを手で食し、トイレは水でぬぐい、素足で大地を歩き、写真を撮った。三度目のインドは1978年夏。バグワン・シュリ・ラジニーシ/和尚(1931-1990)のアシュラムを訪れた。本書では第1部をマーヤー(幻影)の破壊を踊る"シヴァの舞い"、第2部を宇宙を創造する"ブラフマンの居間"、第3部を世界を維持し保護する"ヴィシュヌの時間"の三部構成。ヒンドゥー教でいうトリムルティ(三神一体)を意図している。どこかぼやっとしたモノクロームの写真に、誰の言葉か分からぬアフォリズムがレイアウトされ独特な世界観を形成している。テキ屋、全共闘、それからインドという渡辺眸の好奇心の振り幅の大きさに驚かされる。
企画:石垣雅設+真崎守
構成:吉福伸逸
アート・ディレクション:青山貢
出版社 publisher:野草社/Yasosha
刊行年 year:1983
ページ数 pages:
サイズ size:H265×W185mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/英文-Japanese/English
付属品 attachment:函、帯/slip case, wraparound band(obi).
状態 condition:函、帯少傷み。/slightly damaged on the slip case and obi.