木村伊兵衛(1901-1974)が亡くなって5年後に、アサヒカメラで企画されたまるごと一冊木村伊兵衛特集増刊号。残された膨大なコンタクトの中から、生前に木村氏がパンチをいれていたものを中心に編集部がセレクトを行い、各関係者らの寄稿文、また座談会なども収録。巻末の全ネガリストも資料性としては高い。
Five years after the death of Ihei Kimura (1901-1974), a whole volume special issue of Ihei Kimura planned by Asahi Camera. From the huge number of contacts left, the editorial department selects mainly those that Mr. Kimura had punched in before he was alive, and also includes contributions of each person concerned and roundtable discussions. All the negativeists at the end of the book are also highly documented.
目次
鈴木志郎康 全ベタをまるで大河小説のように読んでみた
阿奈井文彦 デンキブラン飲んで「粋とは生き方」と悟る
多木浩二 壁や塀は界隈の中にあり奥には人がいる
むのたけじ 被写体の秋田から見る「曲がり角」の記録者
篠山紀信 <密着伊兵衛論>ぼくが選んだおんな写真
窪田般彌 あこがれのパリで生きるよろこびを味わう
大島渚 精神とカメラの自由が民衆の躍動を写した
富士正晴 「満州」から新中国までつっぱらずに写す
村田栄一 道から子どもを追放してきた<繁栄>とは?
丸山邦男 『サンニュース』に見る風俗写真師の戦後
座談会 色川大吉・重森弘淹・日向あき子 木村伊兵衛の写真に見る<記録性>と<現代性>
私にとっての木村伊兵衛 <この一枚を読む>
大倉舜二・土田ヒロミ・東松照明
大竹省二・濱谷浩
佐藤明・林忠彦
平地勲・三木淳
秋山庄太郎・大辻清司
長野重一・山田脩二
秋山亮二・高梨豊
森山大道・吉田大朋・渡辺義雄
北井一夫・十文字美信・富山治夫
木村伊兵衛年譜 全仕事(写真・記事)一覧
木村伊兵衛 全ネガリスト
ブックデザイン:後藤一之
編集長:岡井輝雄
紙焼き:写真弘社
出版社 publisher:朝日新聞社/Asahi Shimbun
刊行年 year:1979
ページ数 pages:325
サイズ size:H257×W180mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:経年並みです。/good.