欧文書体百花事典 AN ENCYCLOPEDIC COLLECTION OF TYPEFACES
本書はタイポグラフィの中心課題となる活字書体を取りあげて、その内の西洋の代表的な流通文字である、ラテン・アルファベットの制作者の紹介や開発と販売企業の調査、歴史的系譜、目的と用途、活字書体の相互関係などを集成した内容です。
目次
欧文活字書体を学ぶために 欧文活字書体の基本構成と名称 片塩二朗
欧文活字書体の分類 河野三男
TRAJAN ROMAN 時空を超えたローマ大文字
ー活字に影響を与えたイタリアの碑文書体 木村雅彦
BLACK LETTER ブラック・レター体、ことばの林、文字の森
ーはじめての活字書体 河野三男
JENSON ROMAN 揺りかごのなかの活字ーローマン体の成立 木村雅彦
ALDINE ROMAN イタリア・ルネサンスの活字
ーオールド・ローマンの成立 白井敬尚
ITALICS 書字から印刷用活字へーイタリック体の成立 白井敬尚
GARAMOND TYPES 大陸を横断したフランス活字
ーギャラモン活字の行方 白井敬尚
PRINTERS FLOWER 活字箱のなかの可憐な装飾
ープリンターズ・オーナメントとヴィネット 白井敬尚
DUTCH ROMAN オランダ活字の潮流
ー十七世紀と二〇世紀のダッチ・ローマン 河野三男
CASLON ROMAN イギリス活字の強固な地盤形成
ーオールド・ローマン最後の華 河野三男
SCRIPT TYPES 手書きから銅版へ、銅版から活字へ
ースクリプト体の変遷 白井敬尚
BASKERVILLE TYPES モダン・ローマンへのかけ橋
ートランジショナル・ローマンの成立 杉下城司
FOURNIER LE JEUNE 華麗なるロココの活字組版を支えた合理精神
ーピエール・シモン・フールニエ 山本太郎
BODONI ROMAN モダン・ローマンの開花
ータイポグラフィの王者と呼ばれたひと 片塩二朗
ENGLISH MODERN ROMAN 大量生産時代の活字と印刷産業
ーモダン・ローマンの拡散 河野三男
AMERICAN TYPE FOUNDERS 栄光を背負ったアメリカの活字
ーベントン父子の挑戦を追って 伊藤恵
FREDERIC GOUDY 多作な活字制作者の活字
ーガウディ活字のその後 伊藤恵
FUTURA 近代を夢みたドイツの活字
ーセリフレス・ローマン、フツーラ 杉下城司
ERIC GILL 近代産業と手工業のせめぎあいのなかで
ー石彫り職人エリック・ギル 杉下城司
TIMES NEW ROMAN 二〇世紀のタイポグラフィを開いたひと
ースタンリー・モリスン 河野三男
UNIVERS 宇宙に子午線をみたひとーアドリアン・フルティガー 佐藤淳
OPTIMA ANTIQUA ローマン体のあらたなカテゴリー
ーセリフレス・ローマン体の誕生 坂本繭美
SANS SERIF 誘目性から出発し、可読性をめざして
ーサン・セリフ体の潮流 杉下城司
SABON ANTIQUA サボン
ーもっともモダンなオールド・フェイス・ローマン 新島実
BERTHOLD FOTOTYPES 写植活字の盛衰とその伝承
ータイプ・ディレクター、ギュンター・ランゲ 渡辺優
ROTIS 市民社会の融和をめざした活字書体
ーローティスのこれから アンドレアス・シュナイダー
EMIGRE コンピュータ・アヴァンギャルドからの転身
ーエミグレ、伝統への回帰 河野三男
補遺 主要参考・引用文献一覧 執筆者一覧
出版社 publisher:朗文堂/Robundo
刊行年 year:2003
ページ数 pages:546
サイズ size:H297×W210mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket
状態:特に問題なく良好です/very good