WOMEN TO WOMEN Eve Arnold and Inge Morath イヴ・アーノルド & インゲ・モラス 署名本 signed
イヴ・アーノルド(1912-2012)とインゲ・モラス(1923-2002)、マグナムを代表する女性写真家の二人展のカタログ。1996年に日本橋三越本店7階ギャラリーで開催された時のもの。
イヴ・アーノルド
ロシア系の両親のもと、アメリカのフィラデルフィアに生まれる。終戦直後ニューヨークの写真現像場で働き始め、技術主任となる。結婚して、子供が生まれてから、自ら写真を撮るようになる。1948年、ニュースクールにて、アレクセイ・ブロドヴィッチ(1898-1971)より写真を学ぶ。ハーレムのファッションショーを撮った作品が英国の雑誌「ピクチャー・ポスト」に掲載され、写真家としてのスタートを切る。1951年よりマグナムで活動を開始。1960年代初期からは、活動の拠点をロンドンに移し、以降、旧ソ連、中近東、中国あんど世界各地を精力的に取材。アメリカの風土や人々、世界の女性といったテーマに長期的に取り組み、写真集も多数出版されている。また、マリリン・モンロー(1926-1962)と親しく、友人ならではの貴重な作品を数多く撮影している。
インゲ・モラス
1923年、オーストリアのグラーツに生まれる。ドイツとフランスで教育を受けた後、ヨーロッパ各地で通訳兼ライターとして働き始める。1952年、ロバート・キャパ(1913-1954)の誘いで、エルンスト・ハース(1921-1986)のリサーチャーとしてマグナム・フォトに参加する。結婚してロンドンに住むようになってから、自ら写真を撮り始める。1954年、パリに戻り、改めてマグナムの写真家として活動するようになる。世界各地を訪れたり、芸術に特別な興味を抱いたことなどをフォト・エッセイやポートレイトなどで表現し、それらは、「ライフ」「パリマッチ」「ホリデイ」「サタデイ・イヴニング・ポスト」「ヴォーグ」「ピクチャー・ポスト」などの世界各国の主要雑誌に掲載されたり、写真集として出版されている。ロシア取材のためにはロシア語を、中国取材のためには中国語を完璧にマスター。また大学で教鞭を執り名誉博士号を取得するなど、多彩な能力を発揮した。彼女の死後2002年より、写真家としての功績を讃え女性写真家に与えられるインゲ・モラス賞(Inge Morath Award)が設立されている。
構成=小川潤子(マグナム・フォト東京支社)
デザイン=白岩登三靖+是枝信之(ホワイト・スペース)
プリンティング・ディレクション=和田智之
出版社 publisher:マグナム・フォト東京支社/Magnum Photos Tokyo
刊行年 year:1996
ページ数 pages:
サイズ size:H245×W250mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/英文-Japanese/English
付属品 attachment:
状態 condition:インゲ・モラスのサインあり。表紙背少ヤケ。/slightly age tanned on spine of the book, signed by Inge Morath.