車旅 今・昔 石井太右衛門 田村寛 CAR TRAVEL PAST AND PRESENT Ishii Taemon
日本の軍事色が深まりつつあった昭和9年。東京の素封家の家系であった石井太右衛門19代こと石井好三郎は、松尾芭蕉が著した『奥の細道』の旅を自身に重ね、撮影旅行に出掛けた。当時カメラもフィルムも高価なもので、現在のように大衆化されていなかった頃に、好三郎は最新型のエルネマンを入手し、アメリカ製の自家用車に乗って各地を撮影して回ったという。好三郎の没後、長男の石井宏尚氏より好三郎が使用していたカメラと300余点のネガの保管状態についての調査が田村寛に依頼された。これを発端として田村氏は1990年からプルーフを起こし、当時好三郎が撮影した場所の特定作業を始め、5年間をかけ60数カ所の撮影場所を確定し、1995年から撮影を開始し、2000年10月に撮影が完了した。本書では見開きで石井好三郎の撮影した風景と田村氏が90年代になってから再撮影を試みた写真がレイアウトされている。昭和初期の奥の細道の写真と原風景の対比が強調された内容。
目次
石井太右衛門と田村寛のコラボレーションを読む 写真家 田沼武能
父の自動車旅行 好三郎長男・石井宏尚
昭和十一年(五千二百キロ)ドライブコース記・資料
図版
あとがき 田村寛
出版社 publisher:石井宏尚
刊行年 year:2007
ページ数 pages:117
サイズ size:H250×W260mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:特に問題なく良好です。/very good