讃岐漆芸 工芸王国の系譜 住谷晃一郎 Lacquer Art of SANUKI The roots of the craft empire KOICHIRO SUMITANI
本書は、豊かな風土・歴史を誇る高松に生まれ、そして育まれ、現代日本の代表的伝統工芸として見事に開花した「讃岐漆芸」初の技法書であり、その歴史と伝説的名匠玉楮象谷をはじめとする、代表的作家の作品を集大成した画期的な美術書である。(帯文より)
目次
住谷晃一郎『讃岐漆芸』によせて 乾由明
はじめに
讃岐漆芸のあらまし
玉楮象谷と讃岐彫
玉楮象谷
その一 空と太陽と海
その二 讃岐漆芸はどこで始まったか
その三 寅年か卯年か
その四 だれも見たことがない顔
その五 「山中」という道具屋
その六 唐物漆器との出会い
その七 宝蔵の手入れ
その八 象谷の気風
その九 珍器逸品のコレクション
その十 幻の一角印籠
その十一 玉楮の由来
その十二 忘貝香合
その十三 存清鏡筥
その十四 堆朱皷箱
その十五 蒟醤とは
雪堂と綺賞二堂
象谷の末裔
文綺堂蘭斎と玉楮蔵谷
坂本雪斎の回想
紅花緑葉堂
象谷の家
百花園
その一 ロクロ師三木八五郎の回想
その二 讃岐工芸の草分け
その三 彫りの双璧
その四 讃岐彫り
石井磬堂
木彫りの磬堂さん
鎌田稼堂
道具屋のアドバイス
森象堂
備中、備後の逗留
香川県工芸学校 帝展工芸部 香川県美術展覧会 香川県漆芸研究所
香川県工芸学校
その一 納富式教授法
その二 職人学校
帝展工芸部
千鹿の特選
香川県美術展覧会
その一 戦前まで
その二 戦後の歩み
香川県漆芸研究所
後継者養成
如真以後
磯井如真
その一 不幸な生い立ち
その二 山中商会
その三 大阪北区の大火
その四 彫抜漆器
その五 点彫り蒟醤
その六 大正蒟醤
その七 工芸学校
その八 ニックネームは<チャップ>
その九 山の家
その十 帝展初入選
その十一 工会
その十二 昭和天皇に御進講
その十三 大同工芸美術社と苦味会
その十四 人間国宝
その十五 屋山荘
谷沢不二松
黄楊の駱駝
音丸耕堂
その一 不遇な生い立ち
その二 磬堂の内弟子
その三 象谷の箸箱
その四 彫漆を志す
その五 香風会と高木吉直
その六 色彩の革命
その七 特選の亡者
その八 蓬莱草舎
その九 二階のシャモ
その十 是を楽しんで、疲れず
明石朴景
その一 百間町
その二 タマネギの特訓
その三 美術学校受験
その四 和歌山県漆器試験場
その五 美術館建設
その六 うるみ会
その七 さぬきライバル物語
その八 特選哀話
真子実也
オブジェの系譜
大西忠夫
ノミ跡を生かす
香川宗石
「存清」はなぜ振るわぬ
磯井正美
その一 背中を見て育つ
その二 造形の探求
その三 逆転の発想
その四 パガン紀行
太田儔
その一 赤と黒
その二 籃胎の発見
その三 布目彫り蒟醤
その四 物を大切にする文化
[註]文献・参考資料
玉楮象谷略系譜
あとがき
収録図版目録
索引
装幀:松吉太郎+松吉デザイン室
発売:河出書房新社
出版社 publisher:エーアンドエー・コミュニケーションズ/A&A COMMUNICATIONS
刊行年 year:2005
ページ数 pages:395
サイズ size:H257×W184mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket.
状態 condition:カバー背少傷み。/slightly damaged on the spine of the book.